2017/07/05

お遍路サイクリストの身も心も救われる!33体観音像ともう1つ

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動画提供元:香川大学大学院 地域マネジメント研究科

4番札所の「大日寺(だいにちじ)」は、弘仁6年(815年)、弘法大師によって創建されました。三方を山に隔てられ、人里離れた「黒谷」の地に長くとどまり修行していたとき、大日如来を感得されたといいます。5.5cmほどの大日如来像を彫造され、御本尊とされたのが寺名の由来です。

本堂と大師堂を結ぶ長い回廊には、木造の観音像が33体安置されています。江戸時代の中頃に、大阪の信者を始めとする多くの信者により奉納されたそうです。

大日寺の山門です。上部には鐘が納められています。
1階部分の柱は「角柱」、2階部分の柱は「円柱」というとても珍しい造りになっています。

長年の風雪に耐え、奥深いおもむきをたたえています。2018年の春には、新山門が建立される予定だそうです。

龍の絵でしょうか?とても美しく、精密のようです。
仏教には、よく龍が登場します。長い間、仏法を護る神将の1つとして重んじられてきました。

山門をくぐると、抜けるような青空と濃い緑の山々が目に飛び込んできます。心が一気に解放されるようです。

ラフなスタイルで境内のお掃除をされていたところに、お声がけしてしまいました。
笑顔で快く応じてくださって、ありがとうございます。

最近は、自転車のお遍路さんが結構いらっしゃるそうです。高価な自転車ですから、厳重に止められないとこわいですよね。

スペースをとって、しっかりとした車輪止めが設置されています。お遍路サイクリストには、とっても優しいお寺です。

思いのほか、台湾からのお遍路さんが多いそうです。
バイクで廻る方や、レンタカーを使われる方もいらっしゃいますが、歩いてお遍路される方がほとんどだそうです。すごいですね。

大日寺は、33体の木造観音像で有名です。本堂から大師堂へと続く長い回廊に安置されています。ありがたいことに、今回、撮影の許可をいただきました。

到着したお遍路サイクリストのみんなは、寺尾先達にしたがって、さっそく本堂に向かっています。

格子の中にお賽銭を投げ入れて、鐘を鳴らします。

意外に小さく平らな鐘ですが、いい音が響いています。静かでいつまでもつづいていく奥深い音です。集中していると、心が落ち着いてきます。

お日さまは真上に近いです。ますます暑くなってきました。
お遍路サイクリストのみんなにも疲れがたまってきましたが、お勤めはしっかり果たします。

「辨戝天女(べんざいてんにょ)」とあります。弁天さまです。
もともとはインドの神様ですが、日本では福の神のお一人で、仏教の守り神でもあります。

手にお持ちなのは、琵琶でしょうか。表情も和やかで、うるわしいお姿です。

ここから33体の観音さまです。ずらりと並ぶお姿は、とても神々しくて圧巻です。

33体の観音像は、近畿2府4県と岐阜県にまたがる観音信仰の霊場「西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)」に由来します。西国三十三所の巡礼は、四国八十八所の巡礼よりも古く、日本で最も歴史がある巡礼行といわれています。

立像、坐像、お姿はさまざまです。それぞれが、西国三十三所の御本尊を表しているそうです。

「三十三」は、観音経に由来します。観音菩薩が衆生を救うとき、33の姿に変化するという信仰があるそうです。

西国三十三所の観音菩薩を巡礼参拝すると、この世で犯したあらゆる罪が消え去り、極楽往生できるといわれています。

膝を立て、頬杖をついた観音菩薩さまは、「如意輪観音(にょいりんかんのん)」というお名前です。どうやったら人々を苦しみから救えるかを模索しているお姿だそうです。

「菩薩(ぼさつ)」はもともと、仏になるために修行をしていた釈尊の境地を表しています。悩める衆生を救うため、観音さまもいろいろと思案してくださっているのでしょうか。

手をたくさんお持ちの「千手観音(せんじゅかんのん)」。頭にも、たくさんの顔が付いています。多くの人々の悩みを聴き、救いの手をさしのべてくださいます。

表情はさまざまですが、みなさまおだやかなお顔立ちです。見入っていると、とても心が和みます。

眉をつり上げた厳しい表示の観音さまです。手は印を結んでおられるようです。慈悲深い観音さまも、罪悪に対しては厳しいお姿で導かれるのでしょう。

とは言え、

悩める衆生には、お昼ご飯もありがたい救いのようです。

ガンバって!

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