2017/07/15

お遍路サイクリストとUSAお遍路さんの出会い 10番切幡寺

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動画提供元:香川大学大学院 地域マネジメント研究科

10番札所の「切幡寺(きりはたじ)」は、切幡山の中腹、標高155メートルにあります。「大塔」はすばらしい眺望が有名で、国の重要文化財にも指定されています。優雅に流れる吉野川と山々が連なる四国山脈は絶景です。

弘法大師が切幡山で修行をされていたとき、機を織る乙女に出会ったので、ほころびた僧衣を繕うために布切れを求めました。乙女は、織りかけていた布を惜しげもなく切って差し出したところ、大師はいたく感動されました。望みをたずねると、「亡き父母のために、観音様をつくっておまつりし、仏門に入って精進したい」と告白したそうです。

大師は千手観音像を彫造して、乙女に出家の儀式をほどこすと、身体から七色の光を放って千手観音菩薩に変身したといいます。切幡寺は、大師が彫られた千手観音像を南向きに、千手観音像を北向きに安置して御本尊としたのがはじまりと伝えられています。以来、「女人即身成仏の寺」として知られ、乙女に憧れる女性からの人気が高いそうです。

10番札所の「切幡寺」に到着したお遍路サイクリストのみんなは、しばし駐車場で休憩中です。
今日のお遍路も終盤、強烈な暑さが身にこたえます。疲れもピークに達している様子です。

山門をくぐると、なんと333段の石段が現れました。
美しい木々の緑に囲まれた涼しげな参道で、心がいやされる・・・と言いたいところですが、
距離にして約800メートル、心はいやされても、身体の方はなかなかです。

最後は、女やくよけ坂(33段)、男やくよけ坂(42段)を登ります。
結構な急こう配です。最後の最後でかなりこたえます。
でも、このキツさを乗りこえて、登りきったらやく払いの完成です。
ガンバレ、もうちょっと!

本堂でお会いした外国人お遍路さんです。
お名前はジェイソンさん。ずっと長距離の道が好きだったとか。
ほかの国でもいろいろ探しているうちに、お遍路のことを知ったそうです。

かわいらしいタトゥーですね。お魚でしょうか?

ジェイソンさんは、1番から88番まで、いわゆる「順打ち」でめぐっていらっしゃいます。
でも、今年は逆回りがハヤリなんですよ、知ってました?

「みんなにそう言われるんだ・・・(笑)」

だそうです。めげずに最後までガンバってくださいね。

お会いできてよかったです。ありがとうございました。
握手でお別れします。よい1日を!

お遍路サイクリストのみんなは、本堂でお勤め中です。

般若心経が終わりました。
白衣(びゃくえ、はくえ)まで汗でビッショリ。水浴びしたように、腕からもしたたり落ちています。

お勤め、ほんとうにご苦労さまです。
下でゆっくり休んでください。

帰りは下り坂ですが、この急こう配が意外と足腰にこたえます。
転ばないように、しっかりと石段を踏みしめて・・・

と、ここで、すれ違いで登ってくるもう一人の外国人お遍路さんに出会いました。
「頑張って!」と声をかけると、

こちらはアンさん。すげ笠がお似合いです。
「Cheer up」という意味ですよ。

はい。あとは「Good luck」という意味もありますね。

アンさん、ガンバって!

次は、いよいよ今日の最後、11番札所の「藤井寺(ふじいでら)」です。
もうひと踏んばり、みんなもガンバって!

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