動画提供元:香川大学大学院 地域マネジメント研究科
81番札所の「白峯寺(しろみねじ)」は、五色台の西寄りにある白峯山(標高377m)にあります。弘法大師と智証大師が創建されました。
弘仁6年(815年)、弘法大師が白峯山の山頂に登られたおり、如意宝珠を埋めて井戸を掘り、衆生済度を祈願してお堂を建てました。貞観2年(860年)、白峯山頂できらめく光を見つけた智証大師が登頂されたところ、山の神である白峯大権現から神託を受け、霊木で千手観音像を彫造し、本尊にしたと伝えられています。
4日目いちばんの難所であった五色台を走り抜いたお遍路サイクリストたち、疲れもピークに達しているようです。白峯寺の霊域で疲れをいやしたいところですが、隠れた最強の関門が目の前に立ちはだかります。
白峯寺に到着したお遍路サイクリストと還暦レポーターが、山門(七棟門)から境内に入ります。
杉の大木が、結界を護るように生い茂っています。
合掌し、深々とお辞儀をする4名のお遍路さんたち。入れ違いで白峯寺を後にするようですが、
今日は何度もお会いしているみなさんです。
台湾から四国88箇所参りに来ているそうですよ。信仰があついですね。
お気をつけて。
山門を入って正面にあるのは、「護摩堂(ごまどう)」です。
本堂や大師堂は、左手の石段を上ったところにあります。
本堂まで上がらずに護摩堂でお参りする人も多いので、大師像が安置され、拝顔できるようになっています。
境内にも、たくさんのアジサイが咲き誇っています。いやされる美しさですね。
と、そこに、
げっ、ちょっとじゃなくて、超ロング。
階段を登っている人の姿が小さすぎ。
登り切った上に、本堂と大師堂があるようです。頂上にあるお堂の屋根がかすんで見えるのは気のせい?
笑うしかありません。
みんな疲れもピーク、なんだか無意味にハイテンションです。
還暦レポーターが先回り。
息も絶え絶えにお遍路サイクリストをカメラに納めます。
木々の緑が美しい・・・と言いたいけれど、みんなうつむいてそれどころではなさそう。
かなり脚に来ています。今日はまた暑いし。
女性レポーターもヘロヘロです。汗を拭きふき、やっと上がってこられました。
「は~」という深いため息が漏れます。
いよいよ4日目最後の札所、82番根香寺(ねごろじ)に向かいます。
もうひとがんばり、もうひとこぎです。
大きな鐘の音も、みんなを元気づけるように、お見送りしてくれます。
朝より2kgくらいは痩せているかも。
味わいのある顔になりましたよ。