動画提供元:香川大学大学院 地域マネジメント研究科
31番札所の「竹林寺(ちくりんじ)」は、かの有名な「よさこい節」の舞台でもあります。慶長6年(1601)に山内一豊公が土佐初代藩主になって以来、代々藩主の祈願所として栄えました。
寺の起こりは、聖武天皇(在位724〜49)の夢にさかのぼります。中国・五台山に登り、文殊菩薩に拝した夢をご覧になった聖武天皇は、行基菩薩に命じて、五台山に似た霊地を探させました。行基菩薩はふさわしい場所を土佐に見いだし、ご自身で文殊菩薩像を彫り、本堂を建てて安置しました。
大同年間(806〜10)に弘法大師が滞在して修行をされたおり、荒廃した堂塔を修復し、霊場にされたと伝えられています。
竹林寺に到着したお遍路サイクリストのみんな。
美しい景色の石段を登って本堂に向かうところです。
まずは手水舎で身を清めます。
木々の緑に囲まれて、しばし木陰の涼しさに一息つきます。
勇ましい龍の口から流れ出るお清めの水・・・
心地よい冷たさが暑さを忘れさせ、心を静めてくれます。
美しく澄んでいて、思わず見とれてしまうほどです。
いつまでも静かにながめていたい青空ですね。
まだまだ先があります。
お供えするお線香に火をいただきましょう。
本堂にて般若心経を唱和します。
五色の布が、美しく風にたなびいています。
そう、残念ながら30番善楽寺への道中で膝を痛めてしまい、走ることができなくなったのでした。
でも、萬月さんって、いろんな意味でスゴいんです!
お遍路の作法ももちろんカンペキ。テレビで宣伝もしてくれているんですよ。
29番「国分寺」には、なぜか到着できませんでした。
でも、お昼ご飯場所の西島園芸団地には、迷わず1人で到着できました。ある意味スゴイでしょ。
膝には古傷があったみたいです。ほんとうに痛そうでした。
仲間の健闘を祈りながら、少しでも励ましてあげたいと、心配りを忘れません。
幻の逸品、お遍路さんに大人気です。
容器の上から押し出しながら、糸でクルっと輪切りにして食べます。手を汚さずに食べられるから、とっても便利です。
・・・ ああ、幻の竹林寺羊羹 ・・・
でも、萬月さんの優しい気持ちは、みんなにちゃんと伝わっていますよ。
大師堂でも般若心経を唱和します。今度は、萬月さんも一緒です。
こんな離れたところから。
今日もたくさんのお遍路さんでにぎわっています。境内中にみなさんの般若心経が響き渡っているほどです。
これだけが心残り。
お遍路にもリピーターが絶えないはずですね。
さっそく、32番札所の「禅師峰寺(ぜんじぶじ)」に向かいましょう。
行ってらっしゃい!