動画提供元:香川大学大学院 地域マネジメント研究科
7番札所「光明山十楽寺(こうみょうざんじゅらくじ)」の寺名は、弘法大師が名づけられました。生・老・病・死などの四苦八苦を乗りこえて、10の光明と楽しみが得られるようにとの願いが込められています。大師ご自身が刻まれた阿弥陀如来像が、御本尊としてまつられたそうです。
本堂の左前には、「治眼疾目救済地蔵尊(ちがんしつめきゅうさいじぞうそん)」が安置されています。古くから眼病、失明した人たちを数多く治してきたと伝えられています。今でも、尊像の前には、熱心に祈るお遍路さんの姿が後を絶ちません。
7番札所の「十楽寺」にやってきました。
朱色の体に白い脚でドッシリと構えた山門です。鐘楼門(しょうろうもん)とも呼ばれ、2階に大きな鐘が吊るされています。
お昼をまわって、いちばん暑い時間帯です。今日はとにかくいい天気ですから。
そうですね。
山門をくぐると、中門の登場です。どちらも白い脚があって、「竜宮門形式」と呼ばれます。
山門と違って質素な風情です。別名「遍照殿(へんしょうでん)」といいます。
2階には、「愛染明王(あいぜんみょうおう)」がまつられた「愛染堂」があります。
手水場(てみずば)です。岩を伝って水が流れているようです。
溝が彫られているように見えますが、長い間水が流れつづけて、自然と削れたらしいです。
あなどれませんね、水の力も。
本堂です。お賽銭(さいせん)を入れて、力強く鐘を鳴らします。
山本さん、鐘の鳴らし方が達人的です。鋭い鐘の音が、暑さを切り裂くようです。シビレます。
蝉の声に負けないで。
お勤めご苦労さまです。
そうそう、愛染明王さまにお会いしましょう。
正面に見えるのが中門、
なんと、きらびやかな。
天井も、窓が映り込むほどピカピカです。
両側には、たくさんの小さな仏様がいらっしゃいます。
獅子の冠をかぶり、真っ赤に燃える日輪の後光がさしています。煩悩(ぼんのう)と愛欲を悟りに変える功徳(くどく)をお持ちだそうです。
すごい迫力です。じっと見つめていると、本当に煩悩が焼きつくされて、心が清らかになっていくみたいです。
この時間帯は特にそうですね。しっかりと補給しましょう。
次に向かう8番札所「熊谷寺(くまだにじ)」の場所を確認中・・・
気をつけて、行ってらっしゃい。